毒親から解放されるための最初のステップは、
あなたが今苦しい理由を、健全に、親のせいにする、ということです。
あなたの苦しみの全てが親のせいでおきていないか? ということを疑うことです。
今の人生が苦しいのは、親のせいだ、と親を恨み、自分の不運を嘆き、親を殺してやろうかと、怒りに震える、
これは、感情の解放の過程では必要なことですが、これに囚われると人生を先に進めることができなくなります。
まず第一に、
大切なのは、
自分がこんなに苦しいのは、親のせいだったんだ。
自分の親は毒親だったんだ。
自分は親にずっと振り回されてきたんだ。
という事実を、受け止めることです。認めたくないけど、親のせいなんだ、自分の親は狂っていた、自分は親のために生きてきてしまった、それを認めてください。年齢が上の方ほど、これは本当にショックで受け入れがたいことだと思います。
人生がこんなに苦しいのは親のせいなんだ、と、しっかり現実を受け入れることが、毒矢解放の一歩であり、人によっては回復そのものになります。
その際に怒りや苦しみ、呪いたい気持ちが強烈に湧いてくることもあります。それは逃げずにかんじきってください。
1 紙に怒りや悲しみを書き出す
2 胸のあたりに手を当てて、感情を感じ切る
この2つが助けになります
毒親問題の解決は、この部分ができてしまえば、回復の過程は半分以上まで来ています。でもこれが、なかなかできません。
多くの人は、無意識に、親は悪くはないと思う、と信じたいし、そう信じて今まで頑張ってきたので、とてもじゃないですが、自分の親がまさか自分の苦しみの大元なのだ、とは思いたくないのです。
僕もこれができませんでした。
子供にとって、どんなにひどい親でも、本当は悪く言いたくないし、親を悪く思う自分に強い罪悪感を抱き、自分を責めます。
これは人として当然の感情であり、しかも、儒教の影響が強くある日本にとって、親を悪くいうのは、人として異常、という無言の圧力がありますから、余計です。
虐待を受けている五歳の子がいるとして、その子があざだらけの身体でみつかり、なにがあったの? と他の大人から聞かれると
ころんだ
と答えるんですよ。ほとんど多くの子供が
。
親から虐待を受けていることを、子供自身認めたくないんです。なぜなら親が大好きだから。あざだらけになっても、自分を愛してくれることをまだ信じているから。
そしてこの、五歳児と同じように、大人になっても、親のせいにするのは、とても辛いことなんです。
一番愛して欲しかった親が、自分の不幸の大元になっていたと認めるのですから。
自分にとっては一番受け入れがたい事実であり、40歳の方なら、40年間信じてきた自分の思いや人生をここでぶち壊さなければならなくなるのが、この作業なので、本当にしんどいんです。
自分の家庭は普通じゃなかった
自分の親は普通じゃなかった
自分がこんなに生きづらいのは親のせいなんだ。
これを認めることからしか、呪縛は解けません。